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沖縄からの報告


害虫大発生と日照不足で野菜は不作


 沖縄はこれからいよいよ台風シーズンをむかえることになります。夏場の台風は例年と比べて少なく、害虫がかなり多く発生しています。街路樹として使われているアカギが軒並みやられています。シークワーサー(九年母)も樹皮が剥がれ、そのまま立ち枯れていく被害が広がっています。原因(害虫ではない)がわからないそうです。
 資本の利潤追求のために、人間と自然の新陳代謝が破壊されていることが根本的な原因です。地球の温暖化と異常な気候変動もそうです。このような資本主義のもとで、農業がこの先本当に成り立つのか、危機感とともに怒りすら感じます。
年々の暑さはますますひどくなっています。今年は暑さと日照不足で、私の畑でも多くの作物が不作となっています。エンサイ、茄子、ゴーヤ、ナーベラ(へちま)、ネリ(オクラ)、モーイ(うり)などを作っていますが、とくにゴーヤ、冬瓜、うりずん豆などは、4~5月の植え付けのときの日照不足でほとんど壊滅的です。南瓜(かぼちゃ)だけはどういうわけか豊作になっています。
 沖縄には〈なんくるみ~〉という言葉があります。どこからか勝手に種が運ばれたり飛んできたりして、勝手に根付くことを言います。私の畑でも、植えた覚えのないところに南瓜がなっています。そういうものほど逞しく育っています。
これから今年の秋野菜(冬野菜)の種まきがはじまります。サニーレタス、島らっきょう、ほうれん草、じゃがいも、ニンニクなどです。沖縄の9~11月は大型台風が到来する時期と重なってきます。畑の傍らにバナナの樹を植えていますが、台風がくればひとたまりもありません。なんとか持ちこたえて欲しいと願っています。
以前に三里塚を訪問したときに萩原富夫さんから里芋をいただき、私の畑で植え付けをして毎年のように収穫しています。今年の収穫は若干少な目ですが、「三里塚の里芋」ということで周りに配っています。けっこう喜ばれています。
 コロナ情勢のもとで成田空港そのものが破綻しているなかで第三滑走路建設など不可能です。三里塚反対同盟の市東さんや萩原さんの闘いに思いを馳せながら、沖縄から農地強奪絶対反対、種苗法改悪にたいする取り組みをやっていきたいと思っています。ともに闘いましょう。
                 (沖縄支部 宮城)


by nominkaigi | 2020-10-07 17:46